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無料カウンセリングは、その場で決めないと先に決めておく

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無料カウンセリングに一度行き、その場では契約しなかった。決めなかったのは迷ったからではなく、行く前に三行を紙に書いて持っていったからだ。その三行と、そう決めておく理由を置いておく。

公開2026-08-28
書いた人無料カウンセリングに1回行き、契約しなかった人
この記事の立場体験は1回ぶんだけ。効果の話はしない
  • カウンセリングは決める場ではなく、書面と説明を受け取る場として置く

  • 今日は契約しない、持ち帰って読む、相談してから返事をするの三行を紙に書く

  • クーリング・オフは法第48条に8日以内と書かれているが、使わずに済む形にしておく

相談室は、決める場ではなく受け取る場にする

予約の電話を切ったあと、最初にするのは日程の書き写しではなく、白い紙に三行を書くことです。当日そこで何を決めるかを、行く前に決めてしまうためです。

相談室でこちらが受け取るのは、書面と説明と、いくつかの選択肢です。持ち帰って読む時間まで含めて、はじめて判断になります。座っている数十分で完結させなくてかまいません。

決める場だと思って入ると、話の途中から自分の答えを探しはじめます。受け取る場だと決めて入ると、聞くことと考えることを分けられます。この置き方だと迷いが減ります。

ここに書けるのは、無料カウンセリングに一度行き、その場では契約しなかった人の準備のしかただけです。施術は受けていないので、その先のことは書きません。医療の判断は医師に返します。

行く前に、三行だけ紙に書いておく

頭の中で決めておくと、その場の空気で書き換わってしまいます。だから紙に書きます。手帳の白いページに三行で十分です。文字にすると、自分の言葉として後から読めます。

  • 今日は契約しません

  • 書面と説明は持ち帰って読みます

  • 一緒に決める人に相談してから返事をします

三行の順番にも意味があります。一行目で今日の結論を先に置き、二行目で持ち帰るものを決め、三行目で返事をする相手と時期を自分の側に戻しています。

01紙を用意する予約が取れた日に、手帳の白いページを一枚あける02一行目を書く今日は契約しない03二行目を書く書面と説明は持ち帰って読む。読む日も横に書く04三行目を書く一緒に決める人に相談してから返事をする。返事の日も書く05待ち時間に読み返す行く前の自分と、いま座っている自分の位置をそろえる06帰ってから書き足すあとで確かめたいことだけを、三行の下に足す
紙に三行を書いてから相談室を出るまでの順番

行く前に書く三行と、当日と帰宅後の使い方。私が一度のカウンセリングでとった手順の順番。

紙は、待っている間に一度だけ読み返します。読み返すのは覚えるためではありません。行く前の自分と、いま椅子に座っている自分の位置をそろえるためです。

八日間は法律に書かれている、と知っておく

特定商取引法には、契約したあとで考え直すための定めがあります。消費者庁の特定商取引法ガイドは、法第48条をクーリング・オフとして説明しています。

そこには、法律で決められた書面を受け取った日から数えて8日以内であれば、書面または電磁的記録により契約の解除ができる、と書かれています。関連商品の販売契約を含む、とも書かれています。

契約する前ここで決めなければ、あとの制度を使わずに済む書面を受け取った日この日から数えはじめる8日以内書面または電磁的記録により契約を解除できる(法第48条)8日を過ぎたあと将来に向かって中途解約ができる(法第49条)
クーリング・オフと中途解約が置かれている位置

出典=消費者庁 特定商取引法ガイド「特定継続的役務提供」。対象は期間が1月超かつ5万円超のもの。

出典=消費者庁 特定商取引法ガイド「特定継続的役務提供」。美容医療がこの対象になるのは、期間が1月を超え、かつ金額が5万円を超える場合と書かれています。

この8日間は、決めてしまったあとの道であって、その場で決める理由にはなりません。使わずに済むほうがよいので、先に三行を書いておきます。

期間が過ぎたあとについても、同じガイドは法第49条として、将来に向かって解除できる中途解約の定めを書いています。ただし事業者が請求できる額の上限も、同じ条に置かれています。

相談が増えている、という数字を先に見ておく

国民生活センターは、美容医療サービスについての相談件数を公表しています。2023年度は6,281件、2024年度は10,744件、2025年度は7,944件と書かれています。

出典=国民生活センター「美容医療サービス(各種相談の件数や傾向)」2026731日更新。PIO-NETに2026531日までに登録された分で、消費生活センター等からの経由相談は含まれていません。

この件数は、施術そのものの良し悪しを示すものではありません。何をめぐる相談なのかも、数だけでは分かりません。それでも、契約の前に一度止まる理由の一つにはなります。

02,6865,3728,05810,7442023年度6,281 件美容医療サービスの相談件数2024年度10,744 件美容医療サービスの相談件数2025年度7,944 件美容医療サービスの相談件数(目盛りの間隔は一定)
美容医療サービスの相談件数、三年度分の比べ方

出典=国民生活センター、2026年7月31日更新。PIO-NETに2026年5月31日までに登録された分。

紙に三行を書いておく理由も、同じところから来ています。その日の頭が冴えているかどうかに関係なく、止まる仕組みを外側に置いておくためです。

「持ち帰って読む」を、日付まで決めておく

持ち帰るとだけ決めると、読まないまま日が過ぎます。紙の二行目の横に、読む日と返事をする日を書き添えて、そのまま予定表にも入れておきます。

読む日は、カウンセリングの当日ではないほうがよいでしょう。当日は聞いた話の印象が強く残ります。一晩おいてから書面を開くと、聞いたことと書いてあることの差に目がいきます。

返事の日を先に決めておくと、こちらから連絡する形になります。決めていないと、相手からの連絡がそのまま判断の合図になります。そこだけは自分の側に置いておきます。

同じ紙を、帰ってからもう一度使う

帰ってきたら、同じ紙の三行の下に、覚えていることを書き足します。聞いた説明のうち、あとで確かめたいと思ったことだけで十分です。細かく再現しようとしなくてかまいません。

書き足すのは、記録のためというより、疑問を一度外に出すためです。頭の中に置いたままだと、いつのまにか小さくなって、次に会う日には消えています。

医療の内容についての判断は、この記事ではできません。確かめたいことは、次に医師に会うときに聞く形にして残します。紙は、そのための引き継ぎになります。

先に決めておくと、当日は聞くことに集中できる

先に書いておくと、説明をさえぎらずに最後まで聞くことに集中できます。答えを探しながら聞かなくてよいからです。判断を先送りにするのではなく、判断の場所を移すだけです。

決めないと決めておくことは、断ることとは違います。契約しないと決めたのではなく、今日は決めないと決めただけです。その差は、帰ってからの自分の自由に効いてきます。

次に行く人に渡せるのは、この三行と、読む日と返事の日を書き添えておくことだけです。相談室で何を言われるかは分かりませんが、紙に書いた自分の言葉は変わりません。