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無料カウンセリングは、その場で決めないと先に決めておく
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無料カウンセリングに一度行き、その場では契約しなかった。決めなかったのは迷ったからではなく、行く前に三行を紙に書いて持っていったからだ。その三行と、そう決めておく理由を置いておく。
カウンセリングは決める場ではなく、書面と説明を受け取る場として置く
今日は契約しない、持ち帰って読む、相談してから返事をするの三行を紙に書く
クーリング・オフは法第48条に8日以内と書かれているが、使わずに済む形にしておく
相談室は、決める場ではなく受け取る場にする
予約の電話を切ったあと、最初にするのは日程の書き写しではなく、白い紙に三行を書くことです。当日そこで何を決めるかを、行く前に決めてしまうためです。
相談室でこちらが受け取るのは、書面と説明と、いくつかの選択肢です。持ち帰って読む時間まで含めて、はじめて判断になります。座っている数十分で完結させなくてかまいません。
決める場だと思って入ると、話の途中から自分の答えを探しはじめます。受け取る場だと決めて入ると、聞くことと考えることを分けられます。この置き方だと迷いが減ります。
ここに書けるのは、無料カウンセリングに一度行き、その場では契約しなかった人の準備のしかただけです。施術は受けていないので、その先のことは書きません。医療の判断は医師に返します。
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行く前に、三行だけ紙に書いておく
頭の中で決めておくと、その場の空気で書き換わってしまいます。だから紙に書きます。手帳の白いページに三行で十分です。文字にすると、自分の言葉として後から読めます。
今日は契約しません
書面と説明は持ち帰って読みます
一緒に決める人に相談してから返事をします
三行の順番にも意味があります。一行目で今日の結論を先に置き、二行目で持ち帰るものを決め、三行目で返事をする相手と時期を自分の側に戻しています。
行く前に書く三行と、当日と帰宅後の使い方。私が一度のカウンセリングでとった手順の順番。
紙は、待っている間に一度だけ読み返します。読み返すのは覚えるためではありません。行く前の自分と、いま椅子に座っている自分の位置をそろえるためです。
八日間は法律に書かれている、と知っておく
特定商取引法には、契約したあとで考え直すための定めがあります。消費者庁の特定商取引法ガイドは、法第48条をクーリング・オフとして説明しています。
そこには、法律で決められた書面を受け取った日から数えて8日以内であれば、書面または電磁的記録により契約の解除ができる、と書かれています。関連商品の販売契約を含む、とも書かれています。
出典=消費者庁 特定商取引法ガイド「特定継続的役務提供」。対象は期間が1月超かつ5万円超のもの。
出典=消費者庁 特定商取引法ガイド「特定継続的役務提供」。美容医療がこの対象になるのは、期間が1月を超え、かつ金額が5万円を超える場合と書かれています。
この8日間は、決めてしまったあとの道であって、その場で決める理由にはなりません。使わずに済むほうがよいので、先に三行を書いておきます。
期間が過ぎたあとについても、同じガイドは法第49条として、将来に向かって解除できる中途解約の定めを書いています。ただし事業者が請求できる額の上限も、同じ条に置かれています。
相談が増えている、という数字を先に見ておく
国民生活センターは、美容医療サービスについての相談件数を公表しています。2023年度は6,281件、2024年度は10,744件、2025年度は7,944件と書かれています。
出典=国民生活センター「美容医療サービス(各種相談の件数や傾向)」2026年7月31日更新。PIO-NETに2026年5月31日までに登録された分で、消費生活センター等からの経由相談は含まれていません。
この件数は、施術そのものの良し悪しを示すものではありません。何をめぐる相談なのかも、数だけでは分かりません。それでも、契約の前に一度止まる理由の一つにはなります。
出典=国民生活センター、2026年7月31日更新。PIO-NETに2026年5月31日までに登録された分。
紙に三行を書いておく理由も、同じところから来ています。その日の頭が冴えているかどうかに関係なく、止まる仕組みを外側に置いておくためです。
「持ち帰って読む」を、日付まで決めておく
持ち帰るとだけ決めると、読まないまま日が過ぎます。紙の二行目の横に、読む日と返事をする日を書き添えて、そのまま予定表にも入れておきます。
読む日は、カウンセリングの当日ではないほうがよいでしょう。当日は聞いた話の印象が強く残ります。一晩おいてから書面を開くと、聞いたことと書いてあることの差に目がいきます。
返事の日を先に決めておくと、こちらから連絡する形になります。決めていないと、相手からの連絡がそのまま判断の合図になります。そこだけは自分の側に置いておきます。
同じ紙を、帰ってからもう一度使う
帰ってきたら、同じ紙の三行の下に、覚えていることを書き足します。聞いた説明のうち、あとで確かめたいと思ったことだけで十分です。細かく再現しようとしなくてかまいません。
書き足すのは、記録のためというより、疑問を一度外に出すためです。頭の中に置いたままだと、いつのまにか小さくなって、次に会う日には消えています。
医療の内容についての判断は、この記事ではできません。確かめたいことは、次に医師に会うときに聞く形にして残します。紙は、そのための引き継ぎになります。
先に決めておくと、当日は聞くことに集中できる
先に書いておくと、説明をさえぎらずに最後まで聞くことに集中できます。答えを探しながら聞かなくてよいからです。判断を先送りにするのではなく、判断の場所を移すだけです。
決めないと決めておくことは、断ることとは違います。契約しないと決めたのではなく、今日は決めないと決めただけです。その差は、帰ってからの自分の自由に効いてきます。
次に行く人に渡せるのは、この三行と、読む日と返事の日を書き添えておくことだけです。相談室で何を言われるかは分かりませんが、紙に書いた自分の言葉は変わりません。
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